産婦人科研修プログラム(前期・後期専門科研修)
 ■研修期間:

 4年
 ■当科の特徴:

 宇都宮市、栃木県の県央の基幹病院として分娩、不妊症、良性・悪性疾患などすべての産婦人科領域を網羅し多くの手術症例を経験できる。またカンファレンスで決定した治療方針に従って、患者一人ひとりを産婦人科スタッフ全員で診る体制を整えている。学会活動も積極的に行っている。
 ■研修目標:

 日本産科婦人科学会専門医の取得を目標に前後期で合計4年間の研修により、産科および婦人科領域の幅広い知識、技術を修得する。卒後6年目には初期研修医の指導も担う。
 ■研修内容:
  A、病棟診療:
1.産科外来
諸検査により母体の健康状態、胎児の発育状態を評価、診断する技術を修得する。
諸検査により母体、胎児その他付属物の異常を早期に診断し、適切な治療ができる技術を修得する。
婦人科疾患、内科疾患などの偶発合併症妊婦を他科の専門医との協力の下に管理する。
本人、家族に対し病態、治療方針、予後などについて適切な説明ができる能力を修得する。
2.婦人科外来
初診外来では、問診、内診などにより必要な検査を行い、治療方針を患者に説明できる能力を修得する。
再診外来では、初診時に立てた検査、治療方針を再評価し、手術療法、薬物療法など適切な治療技術を修得する。
手術適応を適切に判断できる臨床能力を養う。
  B.病棟業務(卒後3〜6年目):
1.分娩
分娩経過の異常を診断し母体、胎児に対して適切な処置がとれる。
経腟分娩では、産婦に対して適切ないきみ指導および分娩介助ができる。また、会陰切開の必要性の有無を判断し、適切なタイミングで切開を入れることができる。
通常の会陰切開の縫合ができる(3年目)。腟壁裂傷、頚管裂傷の縫合ができる(4〜6年目)。
帝王切開の適応が適切に判断できる。
骨盤位分娩になるべく多く立会い、6年目には、指導医の指導下で骨盤位分娩の管理ができる。
吸引分娩を習得する(卒後3年目)。
2.入院患者の受持ち
産科、婦人科患者の担当医(卒後3年目)または主治医(卒後4〜5年目)となり、指導医の指導のもとに退院まで管理する。
卒後6年目では研修医の指導にあたる。
3.当直業務
月5〜7日程度の当直業務を義務とする。
卒後3年目は指導医とともに当直をする。
卒後4〜5年目では指導医をオンコールとして、一人で当直業務に当たる。
卒後6年目では研修医のオンコールを担当する。
  C.手術(卒後3〜6年目):
1.産科手術
卒後3年目では、流産手術、人工妊娠中絶術、頚管縫縮術などの産科小手術を修得する。
帝王切開では、卒後3年目に第1助手がスムーズにこなせ、卒後4〜5年目には指導医を第1助手として術者を行う。卒後6年目には研修医を助手として術者ができるようにする。
2.婦人科手術
良性疾患
開腹による筋腫核出術、単純子宮全摘術、卵巣嚢腫摘出術、付属器切除術は卒後3年目には第1助手を、卒後4〜5年目には術者を修得し、卒後6年目には研修医を助手として術者ができるようにする。
悪性疾患
子宮癌、卵巣癌などの悪性疾患の手術では、6年目までに第1助手がスムーズにこなせるようになることを目標とする。さらに、術式の習得の程度が早い場合には、6年目に指導医のもとに術者の訓練を開始する。
腹腔鏡、子宮鏡手術
卒後3〜4年目は第1助手として内視鏡手術に慣れ、卒後5〜6年目で指導医のもとで術者として、嚢腫摘出、付属器切除、TCRなどの基本的な内視鏡手術を行う。
 ■学術活動ほか:

日本産科婦人科学会など、年に2回以上の学会参加を義務とする。
産婦人科関連の学会に年1回の発表を行い、また筆頭論文は4年間で1編を目標とする。