・ PET/CTはがんの診断にとって画期的な検査ですが、万能ではありません。
臓器や部位によっては発見が困難ながんもあり、また顕微鏡レベルの微小ながん細胞は
発見できません。
・ PET/CTで使用する検査薬(FDG)は、がん以外の部位(脳や腎臓、膀胱)や、炎症が
起きている部位にも集積してしまいます。そのため、PET/CTで異常が発見された場合
がんかどうかの確定診断のためにほかの検査(超音波や内視鏡など)が必要になることも
あります。
当院のPET/CT装置は、病巣がどこにあるのかを探す「PET」 と
その病巣の形状や大きさを判別する「CT」 を1回の検査で両方行い
その後、それぞれの画像を重ね合わせることができます。
まさに、PETとCTの 「良いとこどり」 を実現させた検査であり、これ
により従来の検査では困難であった直径1cm程度の小さながんや
全身のリンパ節転移の発見を可能にしました。
PET/CT装置は、1回の検査で「PET」
と「CT」を同時に行うことにより検査時間
が大幅に短縮され、患者様のご負担を軽
減することが可能になりました。
「PET」と「CT」のそれぞれの画像を重
ね合わせることにより、正診率が飛躍的
に向上し、「がん」の早期発見を可能に
しました。
検査受付3にて、予約票を提示し
てください。検査室までご案内い
たします。
問診室にて、問診票をご記入いた
だくとともに、検査の説明をいたし
ます。
待機室にて着替えていただき、お
茶(お水)を飲みながら安静にして
います。(約15分)。
診療室にて、検査薬の注射を行
います。また、血糖値の測定のた
め、微量の採血もいたします。
待機室にて、お茶(お水)を飲み
ながら安静にしています(約60
分)。
PET/CT室にて、1回目の撮影
を行います。検査時間は約20分
です。
待機室にて、2回目の撮影の時
間まで安静にしています。(約3
0分)。
検査終了後は着替えていただき
会計入力のためにR I受付に
お寄りください。
A: がん病巣発見のための検査が「PET」であり、その形状と
位置の特定のための検査が「CT」です。この2つの検査を
組み合わせることにより、飛躍的に精度の高い診断が可能
になりました。
「がん」の早期発見を確実に達成できる次世代の検査が
「PET/CT」なのです。
A: がん細胞は正常の細胞よりも分裂が盛んに行われるため
その分エネルギー(ブドウ糖)が必要です。そこで、ブドウ糖
に似た働きをする検査薬(FDG)を注射すると、がんの病巣
にたくさん集まります。その様子をPET装置で撮影すること
により「がんがどこにあるのか」がわかり、同時にCTを撮影
することによって「がんの大きさや形状、正確な位置」がわ
かります。PET/CTで飛躍的に正診率が向上し、その後の
治療方法や治療する範囲を決定するのに大変役に立っています。
Q3 PET/CTによる被ばくはどのくらいですか?
A: PET/CT検査で用いるお薬(FDG)は、目印として放
射線を利用しますが、副作用はほとんどありません。被
ばくについてもPETのみで考えると約3mSV(シーベル
ト)です。日本人が1年間に自然界から受ける放射線の
被ばくが約2.5mSvなので、大変少ないレベルといえ
ます。ただし、被ばく線量が少ないといっても、妊産婦や
授乳中の放射線検査は極力避けるべきなので、検査前
には妊娠の可能性がないことをご確認ください。
A: <検査前について>
・ PET/CTはブドウ糖の代謝を利用した検査のた
め、予約時間の5時間前から絶食をしていただく
必要があります。水や無糖のお茶などは飲んでも
結構ですが、甘いものは避けてください。
・ 検査薬(FDG)は正常な筋肉にも集まるため、激
しい運動や力仕事をすると筋肉に多く集積してし
まい、がん検査の診断が難しくなってしまいます。
検査の前日からは、なるべく安静にしてください。
・ 検査薬は尿と一緒に排泄されるため、撮影の直
前には膀胱内にあるクスリを排出するために排
尿をすませてください。
<検査終了後について>
特に注意事項はございません。ごく普通の生活
をしていただいてけっこうです。
日本人の死亡原因の第1位は「がん」であり、がんにより亡くなった方
の人数は、日本全国で約31万人(2003年厚生労働省)でした。
PET/CT検査は、「がんの早期発見」という目的を確実に達成できる
最新の検査法です。
お問い合わせは
栃木県済生会宇都宮病院診療放射線技術科
核医学診療課 PET/CT室
028−626−5500(内線3178)
までお気軽にご連絡ください。お待ちしております。
「がん」細胞は、正常な細胞に比べて約3〜8倍のエネルギー(ブドウ糖)を必要とします。そこで、ブドウ糖と似た働きをする検査薬(FDG)を体内に注射し、それが身体のどこに集まるのかを画像化してがんの存在を特定します。PET検査はがんの性質を上手に利用した検査法なのです。