人工関節センター

診療実績

2017年度の手術実績
主な手術の内訳
人工関節置換術(TKA、UKA)  63件
人工関節置換術(THA)  109件
人工関節置換術(TEA)  0件
人工関節置換術(TSA)  5件
変形性膝関節症:人工膝関節置換術(TKA、UKA)、高位脛骨骨切り術(HTO)

当院では、患者さんの膝の状態に合わせて治療法を選択しています。O脚があり荷重が膝の内側に偏っているが変形の少ない人には、関節を温存する高位脛骨骨切り術(HTO)を行っています。膝関節全体の変形がある患者さんには人工股関節置換術(TKA)を施行しています。手術後数日で歩行可能となり、2~3週程度での退院が可能となります。内側の関節面だけの変形がある人には単顆型人工膝関節置換術(UKA)を行っています。TKAよりも侵襲が少なく、早期の退院が可能です。

イメージ図 人工膝関節 イメージ図 人工膝関節置換術
人工股関節置換術
イメージ図 人工股関節置換術1 イメージ図 人工股関節置換術2

主に筋肉非切離(筋肉を切離しない)MIS人工股関節置換術を行っています。一部筋組織を切離する従来のMSIS工股関節置換術より、さらに低侵襲で回復が早いと考えられます。

筋肉非切離MIS人工股関節置換術は、さらに発展したMIS人工股関節置換術といえます。術後10-21日程度での退院が可能です。 

人工肩関節置換術

膝関節や股関節など下肢の体重のかかる関節に比べて数は少ないですが、高齢化社会に伴い肩の人工関節置換術も増加しています。年齢の変化に伴う変形性肩関節症やリウマチなどの膠原病、粉砕骨折などが人工関節手術の対象となります。2014年4月よりリバース型人工肩関節が日本でも使用できるようになり、従来の人工関節では対応できなかった腱板断裂(筋断裂)の患者さんにも人工関節手術がきるようになりました。多くの症例で人工関節手術が行われますが、患者さんの骨や筋肉の状態に応じて人工肩関節置換術(肩甲骨と上腕骨頭の両方を置換する手術)、人工骨頭置換術(上腕骨頭のみ置換する手術)、リバース型人工肩関節全置換術(解剖学的形状を反転させて置換する手術)などが選択されます。確実な痛みの軽減が期待できます。近年の人工関節デザインと手術技術の進歩により可動域の改善も見込めるようになっています。手術後数日からリハビリテーションを開始し、術後1から2週間で退院できます。
(イラストはKOMPASより許可を得て転載)。

人工肘関節置換術

肘関節は肩関節と手関節を繋ぐ関節で、何かを取るために手を伸ばす、自分の身体に触るなど、手を遠く伸ばしたり近づけたりするために重要な役割を果たしています。手に負担のかかるスポーツや重労働を続けていると、肘関節が変形し、痛みが生じるようになります。変形が進行し可動域が制限されるようになると、日常生活動作にも支障が生じるようになると人工肘関節置換術の適応となります。リウマチでは肘関節が破壊されるため可動域制限や不安定性が生じ、人工関節手術の対象となります。幼少時の骨折後の肘関節変形も変形が高度の場合には手術対象です。最近では、高齢者の骨折でも人工関節置換術が選択されることがあります。
様々な状態において人工膝関節置換術が適応となりますが、対象となる患者さんは比較的少なく、人工肘関節置換術の経験がある医師が少ないのが現状です。当院では、経験豊富な2人の上肢外科の専門医が診療に当たっています。
(イラストはKOMPASより許可を得て転載)。