健診センターのご案内
MRI検査について
MRI検査の原理
MRIは、磁気共鳴画像(Magnetic Resonance Imaging)の略称で、強い磁石と電波を使って体の断層像を撮る検査です。
MRIの原理は、まず強い磁気の中で患者さんの体に外から電波を加えます。
これにより、体内の水素原子が共鳴し、共鳴した水素原子から微弱な電波が発生します。
MRI装置はこの微弱な電波を受信して、コンピュータにより画像化する装置です。
検査中は大きな円筒形の磁石の中の、狭い空間に入らなければなりません。
装置から連続的に「トントントン」などの大きな音がしますが、安心して検査を受けてください。
きれいな画像を撮るためにも、体を動かさないことが大切です。
MRAは、Magnetic Resonance Angiographyの略称で、血管を観察するためのMRI検査です。
検査後、専用のコンピュータによって血管のみを立体で画像化(三次元画像)し、様々な方向からの血管の観察が可能となります。
特に頭部のMRA検査は、造影剤を必要とせず身体にやさしい血管撮影です。
しかし、通常のMRIよりも薄い断層像を数多く必要とするため、時間がかかります。
よい画像を撮るためには頭を動かさないようご協力をお願いします。
MRI検査の順序
- 体内金属についてチェックを行います。
- 身体に付いている金属を外していただきます。
- MRI装置の寝台に仰向けに寝ていただきます。
※この検査では「ドドドド」や「カンカンカン」など、磁石が伸張する大きな音がしますが、ご了承ください。
(脳ドック受付時に耳栓をお渡しします。) - 担当の放射線技師が頭を固定し位置を決め、検査が始まります。
※撮影中は身体を動かさないでください。 - MRI装置にはブザーが有りますので、何かあればお知らせください。
※検査には副作用はありません。
MRI検査の時間
検査時間は20分から30分程度です。
検査前の問診
(Ⅰ)下記に該当する方は、検査を受けられません。- 心臓ペースメーカー、除細動器を装着されている方
- 避妊リングを装着されている方
- 人工内耳・人工中耳を装着されている方
- 可動式義眼を装着されている方
- 磁性体物質を用いた人工弁を装着されている方
- 磁性体物質を用いた脳動脈瘤クリップをご使用の方
- 磁石部分が脱着不能な義歯・インプラントをご使用の方
- その他、体内に磁性体金属がある方
(Ⅱ)内容により、検査をお受になれない場合もあります。
- 外傷や手術で人工関節や脳動脈クリップなどの金属が体内にある方
- 閉所恐怖症など狭い場所が苦手な方
- 妊娠中または妊娠の可能性がある方
- 疼痛などにより仰向けでの安静が困難な方
- 内視鏡治療で止血クリップをご使用の方(体外への排出を確認します)
- アイラインなどの美容も含め、入れ墨をされている方
(Ⅲ)下記のものは破損あるいは検査に影響が出る可能性がありますので、原則取り外していただきます。
(検査室内には持ち物を持ち込めません。)
- 時計、指輪、ネックレス、イヤリング、ピアス、ヘアピン、カイロなど
- 眼鏡、補聴器、入れ歯など
- 磁気カード類、キャッシュカード・クレジットカード類、携帯電話、テレホンカード・バスカードなどのプリペイドカード類、電車などの乗車券・ 定期券、預金通帳など
- 金属のついている下着:ブラジャー,スリップなど
- 化粧品(マスカラなど)の中には金属を含んでいるものがあるため、化粧を落としていただくことがありますのでご了承ください。
- ニトログリセリンなどの貼付薬剤