栃木県済生会宇都宮病院初期臨床研修プログラム

 

≪研修の理念≫

 当院の理念、基本方針のもと、医師としての人格を涵養し、将来の専門性にかかわらず、医学・医療の社会的ニーズと医療チームの一員であることを認識しつつ、日常診療で頻繁に遭遇する疾患や病態に適切に対応できるよう、プライマリ・ケアの基本的な診療能力(態度・技能・知識)を修得すると同時に、医療安全への配慮を身につける。

 

≪基本方針≫

  • ① 将来の専門性にかかわらず、すべての医師に求められる各科の初期診療を行うための臨床的技能を修得する。
  • ② 患者の問題を医学的のみならず心理的・社会的側面からも捉え、患者・家族との良好な人間関係を確立したうえで、医師、患者・家族がともに納得できる医療を行うため努力をする態度を身につける。
  • ③ 他の医師および医療メンバーと協調して診療を行う習慣を身につける。
  • ④ 医療安全への配慮を常に怠らない。

 

≪研修診療科≫

 2年間の研修は、必修科目である内科(6ヶ月)・救急・集中治療科(3ヶ月)・外科(1ヶ月)・小児科(1ヶ月)・産婦人科(1ヶ月)・精神科(1ヶ月)・地域医療(1ヶ月)に、外科(2ヶ月)・麻酔科(1ヶ月)を加えた計17ヶ月の研修と残りの7ヶ月の選択研修期間からなっている(必修科目の一般外来については内科(6ヶ月)ローテート中に週1日、指導医と共に初診外来を担当し研修する)。7ヶ月間の研修期間については選択期間とし、原則として1診療科の研修期間を1~3ヶ月とし、3~7科まで研修医が自由に組み合わせることができる。

 当院には栃木県救命救急センターが併設されており、宇都宮市夜間・休日救急診療所の後方病院としての役割も果たしているため、ほぼ全診療科が1次より3次にいたる救急疾患を扱う頻度が高く、症例も豊富で、外来・入院例は重症例および急性疾患の占める割合が極めて高いので、救急医療・急性期医療を中心としたプライマリ・ケアの研修には最適な施設と考える。従って、外来・入院症例数も多く、しかもプライマリ・ケア関連の疾患が多い内科の研修を6ヶ月とし、選択科の研修は、ほぼ全診療科の中から選択できる体制を整えている。

 

【研修の期間割(例)】

イメージ図 研修の時間割例


 

  • * 1年次の初期10日間はオリエンテーションにあてる。
  • * 一般外来研修については、内科ローテート中に週1日初診外来研修を行う。
  • * 選択科は原則として研修期間を1~3ヶ月とし3~7科までの研修にあてる。ただし、研修到達目標の達成状況や、受け入れ科の都合等を総合的に判断し、プログラム責任者が調整を行う場合がある。
  • * ローテーションは順不同


その他詳細はプログラム(PDF)をダウンロードしてご覧ください。初期臨床研修プログラムダウンロードはこちらから