脳神経外科
対象疾患
脳血管障害(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血など)
24時間/365日体制で脳血管障害の急性期治療に当たっております。脳血管障害には大きく分けて手術を要するものと要さないものとがありますが、脳神経外科では主に手術を要するものを対象としており、手術を要さないものは主に脳神経内科が担当しています。当院は外科医と内科医とが密接に連携をとりながら随時診療にあたっているのが特徴で、日本脳卒中学会より一次脳卒中センター(PSC)コア施設というハイレベルの施設認定を頂いています。2025年4月現在、栃木県内でPSC認定されているのは当施設を含め二施設のみです。手術には直達術(いわゆる切る手術)とカテーテル治療とに分けられますが、直達術・カテーテル治療それぞれに経験豊富で専門資格を有する医師が診療に当たっており、質の高い医療を常に提供するよう心掛けています。
脳腫瘍
脳腫瘍には大きく分けて良性脳腫瘍と悪性脳腫瘍とに分けられます。特に悪性腫瘍は手術のみで治ることが困難な場合が多く放射線照射や抗がん剤の治療を併せて行う必要がありますが、当院では脳神経外科と放射線治療科とが密接な連携をとりながら患者様ひとりひとりのクオリティ・オブ・ライフを重視した治療プランをご提供できるよう心掛けています。近年では特に中枢神経悪性リンパ腫の患者様を数多く治療させて頂いております。また総合病院として内科・外科を始めとして全身を網羅した診療科を揃えておりますので、転移性脳腫瘍についても原発腫瘍の診療科と密接に連携し治療に当たっています。良性腫瘍に関し、特に下垂体周囲の手術治療では大学病院(慶應義塾大学)と提携、患者様に侵襲性のより低い経鼻内視鏡手術を提供しております。
神経(脳・脊椎)外傷
当院は救命救急センターに認定されており外傷(怪我)の患者様が数多く救急車で来院されます。こちらも脳血管障害と同様、24時間/365日体制で常時診療に当たっております。手術症例数が多く治療成績も良好で、⽇本脳神経外傷学会より研修施設に認定されております。2025年4月現在、栃木県内で研修施設に認定されているのは当施設を含め三施設のみです。
脊髄腫瘍・脊髄空洞症
当院では椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症等のいわゆる脊椎変性疾患(主として骨の病変)に対しては整形外科の中の脊椎手術エキスパートが担当していますが、脊髄そのものの病変(髄内腫瘍、脊髄空洞症など)に対しては専門医資格を有する脳神経外科医が治療を担当しております。
脳脊髄液減少症/低髄液圧症候群
当院は該当する患者様に対し先進医療に認定されているブラッドパッチ療法(硬膜外自家血注入療法)を積極的に行っており、専門外来も設置しています(月曜午後)。ブラッドパッチ療法以外の治療(保存的治療や手術療法)も経験豊富ですので、是非ご相談ください。