後期研修医募集のご案内

臨床研修プログラム

総合内科研修プログラム(前期専門科研修)
研修期間
2年

当科の特徴

当院は地域医療と密着した栃木県の中核病院で、十分な症例数の恵まれており幅広い臨床経験を積むことができる。できるだけ本人の希望に沿った研修ができるよう研修プログラムに柔軟性を持たせて対応している。

研修目標

日本内科学会の内科認定医の取得を一つの目標に、内科領域の幅広い知識、技術(検査技術を含む)を習得し、内科臨床医として第一線で活躍できる能力を養う。また、老人医療など現在の医療の問題を充分に理解し、患者、家族の身になって医療のできる内科医師を育てる。

研修内容
(研修期間2年間の場合のプログラム例。希望により1年間の研修も可能)
研修科 期間 各科研修目標
5東系
(呼吸器・腎臓・糖尿病)
3ヶ月 副主治医となり、呼吸器、腎臓、糖尿病疾患の専門診療に直接的に加わる。糖尿病の管理、気管支鏡検査、人工透析などの基本的知識と手技、呼吸器管理法などを学ぶ。
6西系
(消化器・血液・膠原病)
3ヶ月 副主治医となり、消化器、血液、膠原病疾患の専門的診療に直接的に加わる、上記疾患の上部、下部内視鏡、腹部超音波、上部、下部消化管造影検査などの基本的知識と手技を学ぶ。
循環器科 3ヶ月 副主治医として、循環器疾患の専門診療に直接的に加わる。心臓カテーテル検査、循環器生理学的検査、心臓超音波検査などの基本的知識、手技を学ぶ。
循環器on callの一員として循環器救急の最前線に立ち実践的な臨床能力を養う。
脳神経内科 3ヶ月 副主治医として、神経内科疾患の専門診療に直接的に加わり、神経学の系統的知識を身に付け、神経学的検査や神経領域に必要な手技、リハビリテーションの基本的知識を習得する。
放射線科
(診断部)
3ヶ月 内科全般に欠かすことの出来ない画像検査、画像診断の基礎を学ぶ。また、各種インターベンションについて理解を深める。
救急
(外来or病棟)
3ヶ月 救急外来は救急外来のローテーションに加わり、1次から3次救急まで対応できる基本的な知識と技術を身につける。患者や家族の不安等に配慮した診療ができるようにする。救急病棟は救急疾患を中心に総合内科的診療能力を養う。
地域、
老人医療
(院外研修)
3ヶ月 内科診療をする上で今後さらに重要となる老人医療(特に老人の終末医療)を真剣に考え、実践をもって体験する。また、地域医療について診療所研修を通し理解を深める。 (例)沖縄県アカペ会若松病院、附属ファミリークリニック
選 択 3ヶ月 選択は内科に限らず、あらゆる診療科を選択できる。また、将来専攻希望科を選択することもできる。
A.外来業務
  • 卒後3年目は処方外来、フリー外来、健診センターを担当し、外来業務の手順を学ぶとともに、指導医に相談をしながら、急性疾患の診療ができる。
  • 卒後4年目は初診補助、糖尿病、一般外来を担当し、指導医の指導のもと、初診患者のマネージメントと慢性疾患の長期外来管理を学ぶ。
  • 救急外来は日当直もしくは救急外来ローテーションの主力医師として、指導医の指導のもとプライマリ・ケアから3次救急に至るまで広範な救急診療に対応できる能力を修得する。
B.病棟業務
  • 副主治医として、主治医、その他の指導医のもと、患者の診療に当る。(受け持ち患者数は約10人)
  • 各病棟、その他のカンファレンスに参加し、プレゼンテーションを行い適確な指導医のアドバイスを受ける。
  • 初期研修医の上級医として、指導医とともに研修医の指導に当る。
C.検査業務
  • 消化器領域
    上部消化管内視鏡検査、注腸検査、上部消化管造影検査、腹部超音波検査の基本的知識を学び、指導医のもと基本的手技を修得し、診断能力を養う。下部消化管内視鏡検査では手技および検査の結果を理解する。
  • 呼吸器領域
    気管支鏡検査の基本的知識を理解し、基本的操作を修得する。
  • 循環器領域
    心臓カテーテル検査の助手として、スワンガンツカテーテル検査を指導医の指導のもとに施行し、検査結果を理解する。心臓超音波、ホルター心電図、トレッドミル負荷心電図の検査結果を理解する。
  • 脳神経内科領域
    髄液穿刺ができるようになる。神経伝導速度、筋電図、脳波、頚動脈エコーなどの検査結果を指導医の指導のもと理解する。
D.学術活動ほか
  • 尿検査、血液生化学検査、血清学的検査、血液ガス、画像診断などの様々なデータをもと に、患者の病態生理を把握し、治療方針が立てられるようにする。
  • 腎生検の基本的知識を理解し、基本的操作を修得する。また、組織像を指導医とともに鏡検し、的確な診断をつけられるよう研鑽を積む。
E.学術活動ほか
  • 学会関係
    内科学会地方会、各専門学会地方会等で演者として、2年間で最低2回発表を行い、筆頭論文1編を執筆することを目標とする。
  • 2年間で最低2例の病理解剖を経験する。



総合内科研修プログラム(前期・後期専門科研修)
研修期間
4年

当科の特徴

当院は地域医療に密着した栃木県の中核病院で、十分な症例数に恵まれ、幅広い臨床経験を積むことができる。医療安全、院内感染対策、顧客サービスマネージメントなど、病院経営に関係する業務の習得も研修の目標としている。

研修目標

専門領域に捕われない、内科全般の広範な技術、知識を習得し、プライマリケアおよび複合した疾患のマネージメントを適切に行えるようにする。内科認定専門医資格取得を目標とし、将来、開業診療や大病院での総合診療部門などで活躍できる人材を育成することを目標とする。

研修科目

消化器内科、血液内科、膠原病内科、呼吸器内科、腎臓内科、内分泌内科、循環器内科、脳神経内科、総合内科(救急、感染症、中毒、予防接種など)、救急診療科(救命救急センター、ACLS取得)、放射線診断部、超音波診断部、地域医療(沖縄若松病院)、外来(総合外来)

選択科目
小児科、皮膚科など内科に限らず選択することができる。

取得を目的とする主な資格
3年目終了後内科認定医資格
6年目終了後総合内科認定専門医資格

各科研修内容
研修科 期間 各科研修目標
5東系
(呼吸器・腎臓・内分泌)
9ヶ月 担当医として、主治医とともに診察に当たる。呼吸器、腎臓、糖尿病の専門診療に携る。呼吸管理、気管支鏡検査、人工透析、糖尿病管理などを学ぶ。
6西系
(消化器・血液・膠原病)
9ヶ月 担当医として、主治医とともに診療に当たる。消化器、血液、膠原病の専門診療に携る。上、下部内視鏡、上、下部消化管造影を訓練する。
循環器科 6ヶ月 担当医として主治医とともに診療に当たる。心臓カテーテル検査、循環器生理学的検査、超音波検査などの専門的知識、手技を学ぶ。循環器on callの一員として循環器救急の最前線にたち臨床能力を養う。
脳神経内科 3ヶ月 担当医として、主治医とともに診療に当たる。神経学の系統的知識と神経学的検査、手技、リハビリテーションについて学ぶ。
放射線科
(診断部)
6ヶ月 内科診療にかかすことのできない画像検査、画像診断、各種インターベンションについて学ぶ。
救急
診療科
3ヶ月 救急専門医の指導のもと、1次から3次までの救急に対応出来る診療能力を身に付ける。
総合内科 3ヶ月 診断困難な疾患、救急疾患、各種感染症(AIDSを含む)、予防接種の診療について学ぶ。
地域医療
沖縄若松病院
3ヶ月 老人医療(老人の終末期医療)を真剣に考え、実践をもって体験する。また、家庭医診療所研修を通し地域医療のあり方について考える。
超音波診断部 3ヶ月 腹部超音波を中心に、超音波の手技、診断について学ぶ。
外来 継続的 腹部超音波を中心に、超音波の手技、診断について学ぶ。
選択科 3ヶ月 内科以外の科の選択も可
外来および検査
外来は初診から、その後の定時外来での継続的診療ができるよう、そして退院後の経過観察が行えるよう個々の外来枠を設定する。検査(内視鏡検査、超音波など)は本人の希望次第で、他科研修中でも継続的に行えるように配慮する。

≪※研修スケジュールの1例≫
3年目(総合内科研修1年目)
Apr. May. Jun. Jul. Aug. Sep. Oct. Nov. Dec. Jan. Feb. Mar.
5東系(呼吸器、腎臓、内分泌) 放射線診断部

4年目(総合内科研修2年目)
Apr. May. Jun. Jul. Aug. Sep. Oct. Nov. Dec. Jan. Feb. Mar.
放射線診断部 6西系(消化器、血液、膠原病)

5年目(総合内科研修3年目)
Apr. May. Jun. Jul. Aug. Sep. Oct. Nov. Dec. Jan. Feb. Mar.
脳神経内科 循環器内科 救急診療科

6年目(総合内科研修4年目)
Apr. May. Jun. Jul. Aug. Sep. Oct. Nov. Dec. Jan. Feb. Mar.
沖縄若松病院 3西(総合内科) 超音波診断部 選択

研修終了後の処遇
総合内科スタッフとして残る道あり。また、総合内科研修指導医として残る道あり。

週間スケジュール(例)
  8時 9時 10時 11時 12時 13時 14時 15時 16時 17時 18時
  conf 病棟業務 内科
conf.
  conf 外来業務(初診) 病棟業務  
  conf 病棟業務 病棟conf.
回診
 
  conf 超音波・内視鏡検査 病棟業務  
  conf 外来業務(再診) 病棟業務  
  conf 病棟業務