呼吸器・循環器チーム

呼吸器・循環器チームのご紹介

チーム紹介
写真 集合写真
〇理学療法士・・・9名
〇看護師・・・・・2名  (2022年4月現在)

〇担当業務
 ・心臓リハビリテーション(循環器病棟・外来)
 ・呼吸リハビリテーション(呼吸器病棟・術前外来)
 ・早期リハビリテーション(集中治療室)

〇チーム医療
 早期離床・リハビリテーションチーム
 栄養サポートチーム(NST)
 呼吸ケアチーム(RCT)
心臓リハビリ室 (月・水・金 13:30~16:30)
写真 マップ
 当院では心血管疾患の再発予防を目的として、入院された患者様を対象とした外来での心臓リハビリを実施しています。自転車エルゴメーターを用いた有酸素運動やゴムバンド・マシンを用いた筋力トレーニングを運動療法として実施しているほか、薬の飲み方や食事の摂り方、その他生活習慣の改善などを目的とした看護師による面談も実施しています。
 
 
 
 
 
 
 
 
写真 1 写真 2
 心臓リハビリを実施する際には心肺運動負荷試験(CPX)を実施しています。CPXは自転車エルゴメーターを漕ぎながら心電図・血圧・呼気ガスを測定することで心機能や骨格筋の状態を知ることができる検査です。CPX検査の結果を用いて運動プログラムを作成することで、身体に負担をかけすぎることがなく安全・安心に運動療法が実施できます。
使用機器・物品
エルゴメーター

 自転車型のエルゴメーターを漕いで有酸素運動を行う機器です。ウォーキングや ランニングに比べて関節への負担が少なく、心拍数や血圧をモニタリングしながら 安全に心肺機能・身体能力・体力の向上が期待できます。

写真 エルゴメーター

レッグプレス

 フットプレートを蹴ることで太ももやお尻など下半身全体の筋肉を総合的に鍛えることができるトレーニングマシンです。立ち座りや歩行などの日常生活で欠かせない動作に必要な筋力を強化する目的で使用します。

写真 レッグプレス

フィジオロール

 ベッド上に寝ていながらも立ち上がりや歩行に近い筋肉の使い方が練習できる有効的なグッズです。ICUや救急病棟でも早期から活用し、機能維持を狙っています。

写真 フィジオロール

てらすエルゴ

 呼吸器・循環器のリハビリに効果的とされている有酸素運動を実施するための機器です。早期から実施したくとも長時間の歩行が困難な方に対し、持ち運び式のエルゴメーターを採用しています。ベッドに仰向けのまま使用できるため、医学的理由から起き上がることが制限されている患者様に対しても使用できます。

写真 てらすエルゴ

歩行器/シルバーカー

 立ち上がりや歩行のバランスを安定させるための補助具として使用します。体重を支えるため痛みや身体への負担を軽減することができ、入院後早期からの歩行練習に活用してます。必要に応じて、退院後ご自宅で使用するのに適切な歩行補助具を選択します。

写真 歩行器/シルバーカー

その他の物品

 これまでにご紹介した物品の他にも、患者様の状態や症状に合わせて適切なリハビリを提供するために必要な物品を取り揃えております。

写真 その他の物品

心臓リハビリとは

 心臓リハビリテーションは日本心臓リハビリテーション学会により以下のように定義されています。

 心血管疾患患者様の身体的・心理的・社会的・職業的状態を改善し、基礎にある動脈硬化や心不全の病態の進行を抑制あるいは軽減し、再発・再入院・死亡を減少させ、快適で活動的な生活を実現することをめざして、個々の患者の「医学的評価・運動処方に基づく運動療法・冠危険因子是正・患者教育およびカウンセリング・最適薬物治療」を多職種チームが協調して実践する長期にわたる多面的・包括的プログラムをさします。

 当院では循環器内科・心臓血管外科の患者様を中心に介入しております。入院・手術後早期からリハビリを開始し、退院後も心臓リハビリ外来にて長期的なフォローを取り組みをとして実施しております。

呼吸リハビリとは

 呼吸リハビリテーションは、呼吸ケア・リハビリテーション学会により以下のように定義されています。

 呼吸リハビリテーションとは,呼吸器に関連した病気を持つ患者が,可能な限り疾患の進行を予防あるいは健康状態を回復・維持するため,医療者と協働的なパートナーシップのもとに疾患を自身で管理して,自立できるよう生涯にわたり継続して支援していくための個別化された包括的介入である。

 当院では呼吸器内科・呼吸器外科の患者様を中心に介入しております。手術予定の患者様に対しては入院前から手術に向けた体力や呼吸方法の獲得を目的としたプレリハビリテーションを実施しており、術後も早期から介入し退院に向けたサポートに取り組んでおります。

早期離床の取り組み

 当院ではICUに入室された患者様に対して早期離床の試みを実践しています。多職種で結成された早期離床・リハビリテーションチームで独自のICUリハビリプロトコルを作成し、早期の人工呼吸器離脱や歩行練習開始に向けて日々取り組んでいます。患者様の情報は毎朝のラウンドで共有し、その日のリハビリプログラムについて検討しています。

 

教育システム
Q&A

〇一日の業務の流れは?
 以下の図がある日のスケジュールを要約したものになります。

〇ワークワイフバランスはどうなっているの?
 プライベートの充実を特に重要視しているチームであるため、有給休暇希望をチームリーダーが把握し可能な限り取得出来るよう調整をしています。体調不良や急用による予定外の休みにも対応することが出来ています。

チームスタッフの声

〇理学療法士(2021年度入職)
 当院では超急性期からリハビリを実施していることや初回介入から退院まで一人で担当できることで、患者様の経過を把握しやすく病態の理解が深まりやすいと思います。また、病棟にチームの先輩がいるためすぐに相談できたり、一人での介入が心配な患者様は先輩が付き添ってくださったりと、安心して業務にあたることができています。チームのスタッフは少数精鋭であるため、比較的珍しい疾患や重症疾患の患者様も先輩に教わりながら担当できる事も魅力的です。

〇理学療法士(2022年度入職)
 呼吸器・循環器チームはICUから心リハ外来まで幅広い介入をしている点、週一回のチーム内勉強会がある点が強みであると感じています。また、報連相を徹底しており先輩方にも声をかけやすい雰囲気があるため、頼れる先輩方のもとで呼吸器・循環器疾患を診る力を身につけていきたいと考えています。