緩和ケアセンター
緩和ケアセンターついて
がんになったとき、からだやこころの苦痛を 和らげる医療があることをご存じですか。
緩和ケアセンターでは、がん患者さんやご家族の抱えるさまざまな苦痛を和らげることを目指し、緩和ケアに関する3つの医療(緩和ケア外来、緩和ケアチーム、緩和ケア病棟)を行っています。
緩和ケアを考えるのに、早すぎるということはありません。 がんに伴う身体の辛さだけでなく、気持ちの辛さや、生活上で困っていることなど、ひとりで抱えずにご相談ください。がん治療の各段階に合わせて、最適な緩和ケアの形を提案していきます。
※緩和ケア外来、緩和ケアチームでは、非がん(がん以外の病気)患者さんの緩和ケアにも対応しています。
緩和ケア外来
がんに伴う痛みなどの身体の症状や、がんの治療に伴う気持ちの辛さを和らげるため、外来通院での緩和医療を提供します。医師の診察だけでなく、専門の看護師や薬剤師による相談も受けられます。
※帯状疱疹後神経痛、遷延性術後痛など、がん性疼痛以外の痛みの治療にも対応しています。
緩和ケアチーム
一般病棟に入院中の患者さんとご家族に対し、医師、看護師、薬剤師、公認心理師、医療ソーシャルワーカー、管理栄養士、理学療法士 などの多職種によるチーム医療を提供します。
※緩和ケアの対象は、がん患者さんだけではありません。慢性心不全、筋萎縮性側索硬化症等の神経難病、熱傷の急性期など、非がん(がん以外の病気)患者さんの緩和ケアにも対応しています。
2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
134 | 129 | 100 | 93 | 143 | 165 | 131 | 107 |
緩和ケア病棟
済生会宇都宮病院では1996年(平成8年)に栃木県で初めての緩和ケア病棟を開設し(全国で29番目)、早くから緩和ケアの概念を取り入れた医療を展開してきました。
つらい症状があり、在宅での療養が困難ながん患者さんに入院による緩和医療を提供します。つらい症状が緩和されれば、可能な限り在宅での生活に戻ることも目指しています。
スタッフ: 緩和ケア病棟医師、各診療科医師、病棟看護師、看護補助員、薬剤師、退院支援課看護師、医療ソーシャルワーカー、公認心理師、理学療法士、管理栄養士、音楽療法士、ボランティア等が協同し、チームでケアにあたります。
やすらぎサロン(患者サロン)
がん患者やその家族が心の悩みや体験等を語り合う場所です。
本館9階「展望喫茶」の営業時間外(14~17時)に開放予定ですが、新型コロナウイルス感染が落ち着いてからの開設となります。
がん性疼痛等に対する治療
・モルヒネ、鎮痛補助薬、漢方薬などを用いた薬物療法
・神経破壊薬(フェノール、アルコール)を用いた神経ブロック
・局所麻酔薬とオピオイドを用いた持続硬膜外ブロック
・骨転移によるがん性疼痛に対して放射線科治療医に積極的に依頼
厚生労働省、日本緩和医療学会、日本ホスピス緩和ケア協会で定められている施設基準を満たし、当院における「緩和ケアの質」の向上を図っています
厚生労働省
★「緩和ケア診療加算」(緩和ケアチーム) 2014年度から継続して申請受理★「緩和ケア病棟入院料」 緩和ケア病棟開設1996年から施設基準に適合
施設基準1)、施設基準2)に分かれた2018年から、より充実した施設基準1)に継続して適合
日本緩和医療学会
★ 「日本緩和医療学会 認定研修施設」 2014年から継続して認定☆ 「緩和ケアチーム登録」 2014年から継続して登録
☆ 「緩和ケアチーム セルフチェックプログラム」 2018年から継続して実施
日本ホスピス緩和ケア協会
☆ 「緩和ケア病棟」 1996年開設時から継続して届け出受理
☆ 「緩和ケア病棟 自施設評価共有プログラム」 設定された2021年から継続して実施
☆ 「緩和ケア病棟 遺族調査」設定された2016年から継続して調査
2022年から「インターネット遺族調査」 に移行
☆ 「緩和ケア病棟 質の評価」 設定された2016年から2年ごとに申請し継続して認証
☆ 「緩和ケアチーム登録」 設定された2021年から継続して登録