形成外科

スタール耳

スタール耳は比較的まれな変形で、対耳輪(耳の中のyの字のような部分)が変形し、上方・後方に向かう第3脚があらわれるものです。その結果、耳は尖ったようなかたちになります。日本ではそれほど気にされない方も多いですが、別項の立ち耳とともに、欧米では好まれないことが多く、積極的に治療が行われるようです。

治療
保存的治療

スタール耳も幼少期にはあまり気にされないことが少なくないのですが、乳児期までの矯正治療が効果的です。テーピング、シリコーンゴムなどを組み合わせてよい形に矯正します。

手術治療

写真 スタール耳1 
耳の上側の軟骨(対耳輪)に、 後方に向かってとがるような変形があります。

写真 スタール耳2   
※筆者が他院で執刀した患者さまおよびご家族から承諾をいただいて写真を使用しています。本HP以外への無断転載はお断りします。

手術後2年の状態です。 このお子さんでは耳輪の内側を切開して軟骨の切除・矯正を行いました。 一部凸凹が残っていますが良い形が保たれています。 局所麻酔の場合、入院は任意、全身麻酔の場合、入院期間は3日程度です。 耳の形を整えるためのガーゼを2週間程度固定します。