循環器内科

インペラ(Impella)®補助循環用ポンプカテーテル

2020年10月より当院でインペラが使用可能になりました。

   インペラとは

 インペラは、機能が低下した左心室から血液を汲み出して全身に送り出す、カテーテル型血液ポンプです。インペラを用いることで左心室の負荷を軽減して回復を助けたり、全身への循環を補助することができます。2004年に欧州、2008年に米国で承認され使用されていましたが、2017年9月に本邦でも使用可能となりました。2020年10月時点で、国内183施設が実施施設として認定されています。

   どんな患者さんが?

 心原性ショック(心臓の異常により全身に血液が行き渡らない重篤な病態)で薬物療法が十分奏功しないような重症患者さんが適応になります。 具体的には急性心筋梗塞、劇症型心筋炎、慢性心不全の急激な悪化例などが挙げられます。

   どんなふうに使うの?

 足の付け根もしくは鎖骨付近の動脈から左心室内に挿入・留置して使用します。
 カテーテルを用いた補助循環には、ほかに大動脈内バルーンパンピング法(IABP)や体外式人工心肺装置(ECMO)があります。それぞれの特徴を活かして、複数の補助循環を組み合わせて治療にあたる場合もあります。

提供:日本アビオメッド(株)