難治性骨折(偽関節、変形治癒、骨髄炎など)

多くの骨折は、適切な治療を行えば順調に治癒しますが、開放骨折や粉砕骨折などの重症の骨折や、何らかの理由で適切な治療が行われなかった骨折では、遷延治癒(骨折の癒合が遅れる)、偽関節(骨折が癒合しない)、変形治癒(骨折部が曲がったり短縮して癒合する)、骨髄炎(骨折部とその周囲に感染が生じる)、関節拘縮(関節の動きが悪くなる)などの問題が生じます。このような合併症が生じた難治性骨折の治療はきわめて困難です。治療は複雑で、数ヶ月から数年におよぶ長期計画をもとに地道な治療が必要となります。
当院では、専門的な知識と技術を持った医師が、イリザロフ法など様々な駆使してその治療にあたっています。また関節部分の難治性骨折では人工関節置換術がその解決法になることもあります。人工関節センターの医師がその治療にあたります。もし骨折が元どおりに治らずに困っている患者さんがおられましたら、どうぞご相談ください。